サッカーを通じて世界を見たい人の雑記帳 - サッカー/Football/Fußball/fútbol/calcio/Футбол/蹴球

サッカーを中心にスポーツなどから世界や人生なんかを見ていけたらと思っています。

W杯ベスト8監督から見るW杯で上位進出するための代表監督の要素とは

ワールドカップも終わってしまいましたね涙。

 

日本では森保監督がU-23チーム(現在はU-21か)との兼任でA代表の監督になるとの報道がしきりにされています。

headlines.yahoo.co.jp

 

「もりやす」って打っても「森保」って一発で変換できない森保監督ですが、サンフレッチェファン以外にもオールドファンにはなじみの存在です。自分は特に広島ファンではないので、代表選手としてドーハの悲劇のメンバーとして印象深いです。

「もりやす」じゃなくて「もり」と良く勘違いされたそうで、「もり ぽいち」と良く勘違いされたと昔インタビューで読みました。

森保一 - Wikipedia

当時のラモス、カズ、ゴン中山、井原、都並、長谷川健太らと並んでスタメン(途中交代で福田、武田らも出場)でして、日本代表のいわばレジェンド的存在。

ドーハの悲劇のころは20代中盤で、その年かその前の年くらいに代表にデビューして地味ながらもポジションを確保していた印象です。年齢とポジション的には今でいうと柴崎とか大島とかみたいな感じ?ちょっとプレースタイルが違うかな?

Jリーグでもサンフレッチェで1994年のリーグ優勝を経験し、引退後は2012年から2017年途中までサンフレッチェの監督を務めました。5年半で3回Jリーグ制覇、ACLこそ優勝していないものの、日本開催のクラブワールドカップでは2015年に3位の成績を残しています。2017年夏にサンフレッチェを成績不振により辞任されてその後五輪代表のコーチに就任とのことです。現在49歳です。

 

russia2018.yahoo.co.jp

(02年、10年に続き)8年周期でベスト16を戦って、8年後は待たなくていい状態の中でベスト8にいけるのではないかと。カタールで勝てる、そういう3度目のチャレンジができたと思っています。これまでの2回の経験プラス、今回で8年周期が変わるのではないか。そう思うゲームができたと思いたいです。

 

ということで、次の監督さんには22年のカタールW杯にちゃんと出て、かつベスト8になっていただくという壮大なミッションがございます。どういう監督さんならいけるんでしょうね。とりあえずロシアW杯のベスト8の監督さんを調べてみました。(監督歴はウィキペディア英語版より拝借)

 

◆(優勝)フランス代表デシャン監督 49歳:

モナコ(CL準優勝)、ユヴェントスセリエB時代)、マルセイユ(CLベスト8、カップ戦3連覇)、フランス代表2012-

選手として代表歴ありWC優勝、EURO優勝

2001–2005 Monaco
2006–2007 Juventus
2009–2012 Marseille
2012– France

 

□(準優勝)クロアチア代表ダリッチ監督 51歳:

クロアチアと中東の各クラブ、クロアチア代表2017-

2005–2007 Varteks
2007–2008 Rijeka
2008–2009 Dinamo Tirana
2009–2010 Slaven Belupo
2010–2012 Al-Faisaly
2012–2013 Al-Hilal B
2013 Al-Hilal
2014–2017 Al-Ain
2017– Croatia

 

 

□(3位)ベルギー代表マルティネス監督 45歳:

エバートンスウォンジー、ベルギー代表2016-

2007–2009 Swansea City
2009–2013 Wigan Athletic
2013–2016 Everton
2016– Belgium

 

 

◆(4位)イングランド代表サウスゲート監督 47歳:

ミドルスブライングランドU-21、イングランド代表2016-

選手として代表歴ありWC、EURO

2006–2009 Middlesbrough
2013–2016 England U21
2016– England

 

スウェーデン代表アンデション監督 55歳:

スウェーデンの各クラブ、スウェーデン代表2016-

1988–1989 Alets IK
1993–1998 Laholms FK
2004–2009 Halmstads BK
2010 Örgryte IS
2011–2016 IFK Norrköping
2016– Sweden

 

 

◆ロシア代表チェルチェソフ監督 54歳:

オーストリア、ロシア、ポーランドの各クラブ、ロシア代表2016-

選手として代表歴ありWC、EURO

2004 Kufstein
2004–2006 Wacker Tirol
2007–2008 Spartak Moscow
2010–2011 Zhemchuzhina Sochi
2011–2013 Terek Grozny
2013–2014 Amkar Perm
2014–2015 Dynamo Moscow
2015–2016 Legia Warsaw
2016– Russia

 

□ブラジル代表チッチ監督 57歳:

ブラジル、中東の各クラブ、ブラジル代表2016-

1990–1991 Grêmio Atlético Guarany
1991–1992 Caxias
1992–1995 Veranópolis
1996–1997 Ypiranga de Erechim
1997–1998 Juventude
1999–2000 Caxias
2001–2003 Grêmio
2003–2004 São Caetano
2004–2005 Corinthians
2005 Atlético Mineiro
2006 Palmeiras
2007 Al Ain
2008–2009 Internacional
2010 Al Wahda
2010–2013 Corinthians
2015–2016 Corinthians
2016– Brazil

 

 

ウルグアイ代表タバレス監督 71歳!!:

世界中の各クラブ、ウルグアイ代表2006-(2回目かつ同国U-20も歴任)

ペニャロールリベルタドーレス杯優勝(トヨタカップにも来た?)、ボカ・ジュニアーズACミラン監督も歴任。

1990年前後に1回目の代表監督になり、2006年からずっとやっているらしい。

1980–1983 Bella Vista
1983 Uruguay U20
1984 Danubio
1985–1986 Montevideo Wanderers
1987 Peñarol
1987 Uruguay U20
1988 Deportivo Cali
1988–1990 Uruguay
1991–1993 Boca Juniors
1994–1996 Cagliari
1996 Milan
1997–1998 Oviedo
1998–1999 Cagliari
2001 Vélez Sársfield
2002 Boca Juniors
2006– Uruguay

 

3例目(ザガロベッケンバウアーに次ぐ)となった選手・監督としてW・W杯制覇となったデシャンは特例として、それ以外って意外と普通。世界の名称のウルグアイタバレス監督もちょっと別格ですかね。チッチさんも監督歴長いですが、そこまでメジャーな戦績を残したわけでもないですよね。あと、目立つのがデシャンタバレス以外は就任後1-2年ほどでW杯を迎えて好成績を残したということ。代表監督は命を削るような仕事だということなのか?そして、その人の多くがここが初めての代表監督としてのキャリアだったこと。デシャンタバレス以外は今回初めて代表監督になり、初めてのW杯だったようです。そこで結果出すとは名将ですよね。

ちなみに、代表経験があったのは8人中3人。ないよりはあった方が良いけど、ないとダメかというと、そうではない気がします。

勝手に平均化したく、開催国ロシアも除き、ヨーロッパの国々のクロアチア、ベルギー、イングランドスウェーデンの監督さんの要素を見ると、そこまでクラブチームでも際立った戦績があるわけでもなく、少なくともメガクラブでの経験はない(4人とも)、アラフィフ45歳ー55歳世代(4名)、自国の監督(3名)、代表歴があったらラッキー(1名)あたりなんすかね。

(別の見方をすると、この顔ぶれを見ているとグアルディオラモウリーニョといった世界のトップの監督みたいな人は代表監督しないってことなのか、とも感じる。クラブほど稼ぎもよくないし、ひたすら名誉のための、というのは今の時代通用しない考え方なのだろうか・・・?)

その辺見ると、監督として際立った戦績をもっていることよりかは自身の哲学、指導方針が確固たるものであって、自国の協会や選手をしっかりマネージできるかどうかの方が代表監督には必要な要素なのかもしれません。もちろんデシャンタバレスのような人がいるに越したことはないけどそんな人どの国にもめったにいないでしょうし。

 

結局何を言いたいかというと、森保さんでも十分いけるんじゃね、ってところ。自国のクラブでそれなりの戦績もっていて、経験・気力ともにサッカー監督として充実(?)のアラフィフ世代(森保さんは現在49歳)の自国の人(日本人)だし、W杯経験こそないものの日本代表経験者だし。サンフレッチェでの経験をベースにまずは東京五輪に向けてタレントを発掘してもらいながらも五輪で自信をつけつつA代表に引き上げながらもカタールを目指してもらえると。

ちょうどフランスW杯後の1999年のU-20、2000年のシドニー五輪の世代が2002年の日韓w杯から2006年のドイツW杯に向かっていく過程(2006年の結果はあれでしたが)が思い出されます。トルシエに見いだされた若手が活躍しましたよね。

 

そんなこんなでまだ書き途中な気がしないでもないのだが、あれやこれや差し込まれて書く気が失せたので、今日はこんなところで。

また後程アップデートするかもしれないし、しないかもしれない。。。